名牝ロジータ死す

「谷間に咲く百合」

こんなイメージだろうか。

百合の花言葉は
「純潔」「威厳」

7, 8世紀のイギリスの聖職者であるビードは
特に白百合は「聖母マリアの象徴」
であると述べている。

生まれ故郷の牧場の片隅で
可憐に咲く百合を見て
その品種名からつけられた名は
ロジータ

ラテン語で
「谷間に咲く百合」

80年代の公営競馬を荒らしまわった
南関東の女傑
ロジータが亡くなった。

地方競馬の伝説、ロジータ

牝馬ながら1989年の南関東牡馬三冠路線
羽田盃・東京ダービーを楽勝し

三冠目の東京王冠賞も勝利。

牝馬ながら堂々と
南関東三冠を達成
w|;゚ロ゚|w

公営最強牝馬と呼ばれるようになる。

その後、地方代表として
ジャパンカップに参戦し

ここでは、あの
南半球の女傑ホーリックス
驚異の世界レコード(2分22秒2)の前に
15着と完敗するが

南関東に戻り公営版・有馬記念である
暮れの東京大賞典を古馬相手に楽勝し
当時の地方競馬の最強馬であることを
高らかに証明する。
(※ちなみに2着は、岩手競馬の黄金期を支えた名馬
スイフトセイダイである)

引退レースとして臨んだ
年明けの川崎記念でも

  • 川崎競馬場入場者レコード(当時)
  • ロジータの単勝1.0倍
    (※それ以外の馬の単勝は全て万馬券)

と競馬場をロジータ一色に染めたうえで

レースでも
牡馬相手に8馬身差w(*゚o゚*)w
でぶっちぎって

地方競馬の伝説の馬に上り詰めたのである

名繁殖牝馬ロジータ

当時は
名牝=名繁殖牝馬という図式があまりなく
子どもがさっぱり走らなかった名牝も多い中で
非常に優秀な繁殖成績を残している。

五番仔のイブキガバメント(GⅢ2勝)
六番仔のカネツフルーヴ(川崎記念親子制覇)
が非常に有名だが

特に私は三番仔の
オースミサンデー
強く印象に残っている。

父は当時既に大種牡馬の地位を確立しつつあった
サンデーサイレンス

サンデーサイレンス×ロジータ
という、とてつもなくワクワクするような
血統構成であり、デビュー前から評判になっていたが

その名に違わぬ
とにかく大物感たっぷりの馬体であり
弥生賞で2着に来たときは
勝ったランニングゲイルより
注目度は高かった。

次走皐月賞で故障し
左第一指種子骨粉砕骨折
予後不良(´;ω;`)

となってしまったが

無事なら1997年のクラシックの
一つぐらいは、持っていったかもしれない。

そのぐらいの期待を持たせるような
素晴らしい馬だった。

ロジータは繁殖牝馬としても
活躍馬の血統の中に
その名を残し続けたのである。

ロジータよ永遠に

ロジータは昨年12月に老衰のため
亡くなっていたらしい。

11/8に第28回のロジータ記念があるから
「そういやぁ、ロジータ最近元気かな?」

となったところで
亡くなったのが分かったようだ。

で、先日のロジータ記念の勝ち馬は
ステップオブダンスという馬だ

血統表を見てみると…

w( ̄o ̄)w オオー!

母の母が
ダンスダンスダンスじゃないか!

トウカイテイオーが勝った
1991年の皐月賞で牝馬ながら
5着に突っ込んできた
ダンスダンスダンス。

牝馬ながら皐月賞に挑戦するということは
ファンディーナたんと一緒である。
(1番人気と15番人気の違いはあるが)

ダンスダンスダンスは生涯2頭しか
産駒を残せなかったが

そのうちの1頭である
ルカダンスから生まれたのが
ステップオブダンスである。

主流血統は時代とともに移り変わる。

どれだけ強かった馬でも
時代が経てば消えていく。

しかし、血統表から消えても
人々の記憶の中では永遠に輝き続ける。

公営馬としての「純潔さ」
競走馬、母としての「威厳」

その二つの兼ね備えた名馬
ロジータも人々の記憶の中で
未だに走り続ける。

そして


は、時代に取り残されそうな
血統を引っ張り出して
語り継ぐのである。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする